上京するまでの話

前回、ざっくり言うと税理士目指して鬱になってA応Pのオーディション応募して落ちて、就職するしかないか、ってなった話をしました。

舞台を見に行った

当時どハマりしてたあんさんぶるスターズというアプリゲームの舞台がありました。

2.5次元を食わず嫌いしていましたが、周りのヲタクが大絶賛していたので観たくなって観に行きました。

舞台は羨ましくて観に行けなかったのに、ゲーム原作だから、ってことで気軽な気持ちで観られたのも良かったのかも。

簡潔にいうと、めちゃくちゃ良くて。

観劇後にヲタクと打ち上げをしてた時に推しキャラの俳優さんが主演の舞台のフライヤーが折り込まれていたことに気づいた私は、行こうか悩んでいると、友達が「悩むなら観に行け!今すぐ予約しろ!」って言ってくれて予約しました。

朝まで泣いた

予約した舞台は、まさかの最前ドセン。

汗が落ちるのも涙が落ちるのも全て見えるような距離でした。主演の俳優さんの熱量、女性キャストの熱量に気圧されました。本当にすごかった。

パンフレットを見た時、準主役の女の子が元アイドルで歳下な事を知り、衝撃的だったし、すごく羨ましくて悔しかった。

舞台で大号泣した後、キャストで脚本で演出の方の舞台挨拶があった。

「彼らが頑張って生きたこの生き様はフィクションだけど、この生き様があなたが頑張る力になりますように」

それから延々と泣いた。渋谷駅のトイレの中で泣いた。どうにか堪えて、予約していたカプセルホテルまで辿り着いて横になりながら息を殺すように泣いた。

頑張れなくなった自分が嫌だった。今まで、人前に立つことに憧れていたのに、自分に自信が無くて挑戦することすらしなかった自分が悔しかった、恥ずかしかった。でも、今から何かをするにはもう間に合わないかもしれない。…そう思った。

10年後に後悔したくない

今行動を起こさずに就職して、30歳、40際になった時に「あの時なら間に合ったかも」なんて後悔したくないなって泣きながら思った。その場でどうやったら上京できるか考えて、卒業後に上京できるようにシェアハウスの内見や飛行機の予約を取った。

親にも言わずに出ていこうかと思ったけど、親は「死んだ魚の目みたいになってたから、やりたいこと出来たなら行ってきなさい」って言って少しまとまったお金まで用意して送り出してくれた。

その時のことを思い出すと未だに涙が出る。

このままじゃまだ胸張って親に報告できないなって思ってる。

頑張って、親に報告できるくらい立派なアイドルになりたいな。

そんなこと言いながらギックリ腰で着席ライブをした。情けない。