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「吾輩はアイドルである、名前はまだない」を略して「わがなま」。アイドルを募集したはいいがグループ名がなかなか決まらずに、ある日突然会社の偉い人の鶴の一声で名づけられてしまった。「文学的だしいいね。」となったのである。そしていつしか勝手に略称で呼ぶようになってくる。周りの人たちは「わがない」って呼んでいるのに、なぜかかたくなに「わがなま」と言い張る人のせいで、「わがなま」になった。

元々のコンセプトは蛇行していて、選挙管理委員会略して「せんかん」がいいとかいろいろありました。途中内閣府をイメージして、「内閣Foo ！」とか、会社コンセプトにしよう、林業じゃないかとか、蛇行に蛇行して、最後行きついたのは、結局「名前が決まらなかったじゃん！どうするのよ」から、先の話のようになりました。

さて、ここからがコンセプトの大事な話。

会社からは「応援団イメージにしたい」と訳の分からないことをいわれ、長ランも手配されてしまい、登場曲は和太鼓の音がいい、とか、応援団みたいに節をつけて最初に登場挨拶してほしいとか言い始める会社サイド。戸惑うアイドルサイド。

おかしい、こんなはずでは…色物になってしまうと慌てるアイドルサイドは会社に直訴した。「私たちもかわいいふわふわな衣装を着たいです…！」

会社側からの返答は冷たかった。

「これは遊びではない、仕事なんだよ。どこにでもあるようなやたらきゃわいい衣装じゃなくてインパクトの方が必要なんだ。わかるかね、君たち。そして、レッスン代も衣装代も楽曲代も会社が出すのだ。何か文句があるなら実績を作ってからだったらきいてやるぞ。」

そこで、アイドルたちは奮い立った。

「わかりました。では私たち、どんな実績を残したらプリ●ュアみたいなかわいい衣装で歌って踊れるのですか？」

「良い心意気だ。ではこの条件を一つでもクリアしてみるがよい。」

そこで渡された条件とは…

2025 年3 月31 日までにどれか1 個達成

• メンバー5 名、誰も辞めない
• X フォロワーメンバー全員それぞれ1000 フォロワーに達している
• 何かしらのコンテストでだれか1 人でも称号を得てくる

「え？超イージーモードじゃん」

アイドル達は言った。実はこれらは大変難しいのである。アイドルを見守って10 年のマネージャーは知っていたのだ。これらが本

当に大変難しいということが…。

達成できたら、きゃわいいプリキュ●みたいな衣装を一流アーティストさんに発注するし、なんだったらグループ名も変えていい。

自分たちのやりたい方向性を改めて決めて活動ができるのです。だから頑張れ。

なお、楽曲とダンスは真顔で制作陣が作っていますのでご安心ください。